優河が新EPリリース ジェフ・パーカーやジェイ・ベルローズら米LAの精鋭と制作
優河が12月10日にEP「All the words you said」を配信リリースする。
「All the words you said」は、アメリカ・ロサンゼルスを拠点に活動するミュージシャンのYohei Shikanoとの出会いをきっかけに生まれた作品。優河は2024年末に単身で渡米し、現地でレコーディングを行った。制作には、Tortoiseのギタリストとして知られ、ソロアーティストとしてはアンビエントジャズを牽引しているジェフ・パーカーと、数々の著名アーティストと共演してきたドラマー / パーカッショニストのジェイ・ベルローズが参加している。ロサンゼルスの気鋭ミュージシャンたちとのセッション形式で行われた録音では、優河の進化した歌声を軸に、まるで会話のように柔らかなアンサンブルが重ねられていった。リスナーの深い部分に語りかけてくるような楽曲群がそろっている。
セルフライナーノーツ
レコーディングをしたこの日のことを わたしはきっと一生忘れないと思う。
日本で二度ほどしか会ったことのなかった洋平さんの「いつでもL.A.に来なよ」という言葉に
すっかり甘えて、「アメリカで録音してみたい」というざっくりとした願いを伝えた
2024年の秋からわずか2ヶ月後。
こんな宝物のような作品・体験が実現したことは本当に奇跡だと思う。
思い返すとわたしはいつも自分に思い悩んでいる。
自分の中に何かがあると信じたいのに信じきれず、頭の中は雑念でいっぱいだった。
わたしたちは人に評価されることが当たり前になりすぎて、平気で傷ついて、
時に傷つけてしまう。
わたしはわたしの中にあるものを信じたかった。
JeffさんとJayさんと囲んだレコーディングでは、透明できらきらした光の玉のようなものが真ん中に置かれていてそれを3人で見つめながら、とっても大切に守っているような感じだった。
レコーディング中にJayさんは「君と一緒に演奏することはご褒美みたいなものだよ」という言葉を何度もくれて、Jeffさんには後日「君の声は自分が聴いた中で一番美しいもののひとつだった、歌詞も信じられないほど素敵だね」とメッセージをもらった。
日本から来た無名のアーティストにこんな素敵な言葉をかけてくれるなんて、自分には勿体無い気もしたけど、そんな想いは捨てて素直に自分の心の奥底に大切にしまった。
この録音は、洋平さんが渡米をしてから数十年かけて大切に育てた人脈と信頼を惜しみなくわたしに共有してくれたことで叶えられた。それは本当にすごいことで、彼の懐の広さにわたしはどう
感謝の気持ちを表現したら良いのかわからない。
彼の純粋な音楽への愛と情熱をわたしは深く尊敬する。
この作品が多くの人のもとへ届き、多くの人の心に触れられることを願う。
優河「All the words you said」収録曲
01. All the words you said
02. Faded tree
03. Soba ni ite
04. Touch of rain
05. Konomama
06. Oyasumi
公演情報
港町ポリフォニー2025 EXTRA
2025年12月7日(日)兵庫県 湊川神社 神能殿
優河「Sayonara 2025」
2025年12月29日(月)東京都 キチム
[昼の部]OPEN 15:00 / START 15:30
[夜の部]OPEN 18:30 / START 19:00(※SOLD OUT)
<出演者>
優河(Vo, G)
岡田拓郎(G)/ 千葉広樹(B)/ 谷口雄(Key)海老原颯(Dr)森飛鳥(Pedal Steel)
提供元:音楽ナタリー