Kroiが詳細不明ワンマンで初期のナンバー連発、“変化と進化”見せつけた梅田Shangri-La公演
Kroiが昨日12月15日に大阪・Shangri-Laでワンマンライブ「Kroi Live - XXXX」の大阪公演を開催した。
「Kroi Live - XXXX」は、11月20日に突如開催が発表されたワンマンライブ。その時点では12月15日にShangri-La、22日に東京・LUSHで公演が行われること以外の情報は明かさておらず、来年1月に東阪で初のアリーナライブ「Kroi Live Tour 2026 - ARENA」を控えるKroiがひさしぶりに数百人キャパのライブハウスに立つということで、その動向が注目されていた。そんな貴重なワンマンのチケットはもちろん即日ソールドアウト。会場に足を運べない全国のファンに向けて、公演の一部がYouTubeで生配信された。
この日を待ちわびたオーディエンスが見守る中、内田怜央(Vo)、関将典(B)、長谷部悠生(G)、千葉大樹(Key)、益田英知(Dr)がステージに登場。5人はリラックスした表情で定位置に着くと、長谷部のカッティングのループを合図に「Monster Play」の演奏をスタートさせた。静かな立ち上がりから徐々に熱を帯びていくプレイと呼応するように会場のテンションも上昇していき、サビではオーディエンスも一体となって声を上げる。そして千葉の流麗なキーボードの響きをきっかけに関、内田、長谷部の順にソロに突入すると、それぞれがその腕前を見せつけるように情熱的な演奏を繰り広げ、序盤から熱狂の渦を作り上げた。
Kroiは2曲目の「MAMA」でメロウかつ美しい音世界を展開すると、「Custard」では内田のキレのあるラップとシャウト、益田と千葉によるドラムとキーボードのスリリングな掛け合いで観客を魅了した。その後は関の重厚なベースラインを軸に、ジャジーなアレンジの「Polyester」でチルなムードを演出。長谷部が感情を爆発させるように長尺のギターソロをかき鳴らす「Noob」では、その鬼気迫るステージングに場内が異様な熱気に包まれた。
前半戦で届けられたのは、Kroiがインディーズ時代の2019年に発表したEP「Polyester - EP」の楽曲と、これまでライブでは演奏されていたがリリースされていなかった「Noob」の計5曲。いずれも現在のバンドのムードを色濃く反映したアレンジでパフォーマンスされた。そして内田は本日12月16日に「Polyester - EP」をリアレンジしたEP「Polyester(Custom Deluxe)」を配信リリースすること、「Kroi Live - XXXX」は本作のリリースパーティとして企画したことをアナウンス。場内が大きな歓声と拍手で包まれる中、彼は「インディーの頃からずっとやってる曲たちを、今の自分たちでアレンジしました。初期の曲たちを改めて聴いてもらえること本当にうれしく思います」と語りかけた。
Kroiはその後、抜群のコンビネーションでキラーチューンを立て続けに披露。終盤に内田が「悔いのないように踊って帰ってください!」と呼びかけると、観客たちはその言葉に応えるように激しく体を揺らして5人の演奏を楽しんだ。バンドのYouTube公式チャンネルでは、明日17日23:59まで本公演のアーカイブ映像を公開中。
また「Polyester(Custom Deluxe)」のCD盤が、アリーナライブ「Kroi Live Tour 2026 - ARENA」の各会場にて数量限定で販売されることが決定。これ以降の販売予定はないとのことなので、気になるファンは忘れずチェックしよう。アリーナライブのチケットは各プレイガイドで販売中。
公演情報
Kroi Live - XXXX(※終了分は割愛)
2025年12月22日(月)東京都 LUSH
Kroi Live Tour 2026 - ARENA
2026年1月11日(日)大阪府 大阪城ホール
2026年1月23日(金)東京都 国立代々木競技場第一体育館
提供元:音楽ナタリー