Uru新曲をback numberが楽曲提供、アニメ映画「傍らにて月夜」主題歌
1月30日に全国公開される東野圭吾原作のアニメ映画「クスノキの番人」の主題歌が、Uruの新曲「傍らにて月夜」に決定。この曲をback numberが書き下ろし提供したこともあわせて発表された。
「クスノキの番人」の原作は累計100万部を突破したファンタジー小説。理不尽な解雇により職を失った青年・直井玲斗が“その木に祈れば願いが叶う”と伝えられるミステリアスなクスノキの番人となり、思いもよらぬ真実へたどり着く物語が描かれる。主人公の玲斗を演じるのは高橋文哉。このほか天海祐希、齋藤飛鳥、宮世琉弥、大沢たかおらが出演する。
主題歌「傍らにて月夜」の作詞作曲は清水依与吏が、編曲はback numberが担当した。back numberが他アーティストへの楽曲提供とプロデュースを手がけるのは2021年にリリースされたBTS「Film out」以来、約5年ぶりとなる。Uruはデビュー以前にback numberのカバーをYouTube上で発表しており、この動画がきっかけで彼らと同じ事務所に所属しメジャーデビューを果たした経歴を持つ。
主題歌を歌唱したUruは「以前から拝読していた東野圭吾先生の作品であるということと、それをback numberさんに楽曲提供していただけるという、二つの喜びで胸が弾けました」とコメント。また楽曲を提供した清水も「back numberからメロディー、言葉、演奏という形で受け取った野暮な願いを、Uruちゃんが深く響かせつつ軽やかに歌い上げてくれたことで、アニメーションとしての『クスノキの番人』に重要な一色を添えられたのではないかな、添えられてたらいいな、と思っています」と喜びを語っている。
なお「傍らにて月夜」は1月19日に先行配信がスタートし、1月28日にCDシングルとしてリリースされることも決定した。ジャケットには映画のティザービジュアルが用いられている。YouTubeでは主題歌の一部を使用した映画の最新予告映像も公開された。
Uru コメント
「クスノキの番人」の主題歌を歌わせていただけることになり、以前から拝読していた東野圭吾先生の作品であるということと、それをback numberさんに楽曲提供していただけるという、二つの喜びで胸が弾けました。
この作品の主人公である玲斗の生き方や、人としての成長のようなものを自分自身にも投影することで良い刺激をいただくこともでき、依与吏さんが作ってくださった素敵な曲と歌詞に、それをそのまま吹き込もうと思いながら歌わせていただきました。
人の感情は文字や言葉では伝えきれない部分がありますが、それをこの作品とこの「傍らにて月夜」を通して改めて受け取った気がします。
聴いてくださった方が、心に浮かんだ感情をそっくりそのまま大切にしたいと思えるような歌が歌えていたら良いなと思います。
清水依与吏(back number)コメント
生きれば生きるほど
生きるのが難しくなるのは
なんでなんだ?
と文句垂れながらも道を探す背中に、そっと手を添えてくれた「クスノキの番人」という作品に、僕自身が想像しうる最良の形で関わらせていただけて本当に嬉しいです。
back numberからメロディー、言葉、演奏という形で受け取った野暮な願いを、Uruちゃんが深く響かせつつ軽やかに歌い上げてくれたことで、アニメーションとしての「クスノキの番人」に重要な一色を添えられたのではないかな、添えられてたらいいな、と思っています。
伊藤智彦監督コメント
back numberさんの楽曲カバー動画がデビューのきっかけにもなったというUruさんが彼らの楽曲で歌うというプランを聞いた時、「クスノキの番人」のテーマとも被るような気がしました。
「多幸感を持って映画館を出て欲しい」と言う話を清水依与吏さんにお伝えしたような覚えがあります。back number のサウンドにUruさんの歌声が加わることで、非日常感が増し、夜空に浮かぶ月のように映画全体を優しく包み込んでくれるような印象を持ちました。
同時に、実家に電話しよっかな…という気持ちにも。自分にとって、そんな曲なのだと思います。
提供元:音楽ナタリー