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ちゃんみなが“東京ドームの魔物”に打ち勝つ、西洸人はサプライズで手紙を読み上げる

ちゃんみなの単独公演「AREA OF DIAMOND FINAL」が7月11、12日に東京・東京ドームで開催された。

ちゃんみな(撮影:田中聖太郎)

東京ドームの魔物、いくぞ!

チケット販売後即完売となり満員御礼となった東京ドーム。客電が落ち、剣が空を舞う壮大なオープニング映像がスタートすると、オーディエンスはその世界観に歓声を上げ、緊迫した雰囲気に息をのむ。銀の剣を手にし、眼光を鋭く光らせるちゃんみなが映し出され、ステージ上の巨大な扉が開くと、これまでの「AREA OF DIAMOND」シリーズを象徴するモニュメントやメモリーが展示された美術館のようなセットが出現。しかしライブの期待感が最大級に高まる中、1曲目の「KING」が始まるものの、スピーカーから音が出ないというトラブルに見舞われ、ライブは一時中断する。騒然とする場内に、ちゃんみなの「東京ドームには魔物がいるって聞いたけど、こういうこと?」という声が響いた。「もう一回最初からってこと? 私、けっこうカッコよく登場したよ?(笑)。なんかトラブルがあったぽいから、みんな座ってて」とユーモアたっぷりの頼もしいちゃんみなのトークに、客席が沸く。しばらくして、ライブ再開の目処が立ったというアナウンスが流れ、拍手と歓声が上がった。

ちゃんみな(撮影:田中聖太郎)
ちゃんみな(撮影:田中聖太郎)

改めて冒頭の映像から始まり、再度期待値が高まった状態で始まった「KING」。ちゃんみなはほほえみを浮かべ、「今までどんなもん相手にしてきたと思ってんだよ! 東京ドームの魔物、いくぞ!」とけしかけた。警告音が鳴り、赤いレーザーが飛び交う中、パワフルなドラムが鳴り響くと「RED」がスタート。メインステージから伸びた花道では美術館の芸術品をねらうスパイに扮したダンサーたちがしなやかなダンスで魅せる。スパイがメインステージ中央のちゃんみなのショーケースを取り囲むと、そこにいたはずの彼女が消え失せ、空のケースがステージ上に残された。そしてバンドサウンドが鳴り響くと花道の先に用意されたセンターステージ真ん中に、ちゃんみながジャンプアップで再登場し、「NG」をドロップ。そして「このライブが終わったらしばらくライブはしないんだけど、私と一緒に最高に楽しんでほしいです。東京ドームにいる魔物も踊っちゃうくらい、ラブ&ピースでいかせてもらいたい」と語った。

ちゃんみな「AREA OF DIAMOND FINAL」の様子。(撮影:田中聖太郎)
ちゃんみな「AREA OF DIAMOND FINAL」の様子。(撮影:田中聖太郎)

「東京ドーム! 『AREA OF DIAMOND FINAL』を迎えることができました! 満員! 私にとっては本当に信じられない光景です。本当にいるんだね? みんなにどれだけ会いたかったか」と、ちゃんみなは目の前の光景がまだ信じられない様子。「Princess」ではスキルフルなラップを繰り広げ、フラッグを振るダンサーたちの中心で「I'm a princess!」とロングトーンを響かせた。

ノートに刻まれた新たなページ

その後、LEDビジョンには、7歳から日々の出来事や想いを書きつづってきた“ノート“が、ちゃんみなにとってどれほど大切な存在なのかを伝える映像が映し出される。ちゃんみなにとってノートは未知の場所へと続く唯一の指標。痛み、不安、怒り、醜さ、優しさ、愛など、彼女のすべてがノートにあり、そのノートはちゃんみなという原石を輝くダイヤに変えた。ここにまた新たなページが刻まれるように、ステージには巨大なノートが出現。ゆっくりページがめくれていくと、中からちゃんみなが現れ、切なく「note-book」を歌い上げた。

ちゃんみな(撮影:田中聖太郎)
ちゃんみな(撮影:田中聖太郎)

ちゃんみなは笑顔で花道を歩きながら、「Good」を歌い、オーディエンスに手を振る。さらに哀愁漂うピアノの旋律が響き、「ダリア」へ。ちゃんみなが立つセンターステージがゆっくりと動き出した。ムービングステージはアリーナ後方に到着。「PAIN IS BEAUTY」では会場を包む大合唱とともに、ちゃんみなが抱えてきた27年間の痛みが美しい歌へと昇華した。ちゃんみなはエレキギターを背負い、次に演奏する「I'm Not OK」のコール&レスポンスを指示。ちゃんみなが「みんな、大丈夫じゃないときは『大丈夫じゃない』って言ってください。私と一緒に!」、サビ前で「行くぞ! 東京ドーム!」と叫ぶと、「I'm Not OK」という痛快なコール&レスポンスが響いた。

ちゃんみな(撮影:田中聖太郎)
ちゃんみな(撮影:田中聖太郎)

横浜アリーナで初めて開催された2023年の「AREA OF DIAMOND」にて、メイクオフパフォーマンスが話題を呼んだ「美人」。その「美人」のイントロが流れると、オーディエンスからは悲鳴にも似た歓声が響く。今回の東京ドーム公演でもステージ上にはメイクオフをするちゃんみなを模した胸像が飾られるほど、このライブシリーズにとって重要な曲の1つと言えるこの曲。ちゃんみなが「ちゃんみな最近まじかわいい」と口にすれば客席から「かわいい!」と声が上がった。

ちゃんみな「AREA OF DIAMOND FINAL」の様子。(撮影:田中聖太郎)
ちゃんみな「AREA OF DIAMOND FINAL」の様子。(撮影:田中聖太郎)

ドームの上空30mでBOBBYとコラボ

ちゃんみなは現在制作中のニューアルバムから自身の現状をハスリングする新曲「NAME CARD」を初披露。完全なるヒップホップナンバーのあとには、まるで皮肉かのように「I'm a Pop」を届けた。火柱が何度も上がる中、ジャンルを問う世の中に対して、両手を広げて「I'm a pop」と歌い放つちゃんみなの姿は無敵そのもの。彼女は「私は私だけの音楽を鳴らす」という揺るぎない意思を放ち「WORK HARD」へ。楽曲終盤で気球に吊るされ、ドームの上空30mに飛び上がるちゃんみなの姿はまさに驚愕のひと幕だった。

ちゃんみな「AREA OF DIAMOND FINAL」の様子。(撮影:田中聖太郎)
ちゃんみな「AREA OF DIAMOND FINAL」の様子。(撮影:田中聖太郎)

時折逆さになりながら歌唱するという驚異的な体幹の強さを見せつけながら、次の楽曲では「お友達を連れてきたよ!」というちゃんみなの言葉に続いて、同じく気球に吊るされたBOBBY(iKON)が登場。2024年に発表された「무중력 (harmless 無重力) Feat. CHANMINA」で、ドーム上空を移動しながらラップを交わし合う。2人はメインステージに降り立ち、向かい合ってラップを繰り広げた。ちゃんみなはBOBBYをハグし、「16歳の時から彼のファンなんです。成功したオタクです! 東京ドームに私の推しが来てくれました!」と喜びを露わにする。「30mの高さを飛ぶのはどうでした?」とちゃんみなが質問すると、BOBBYは「怖かったです!」と即答して場内を和ませた。

ちゃんみな「AREA OF DIAMOND FINAL」の様子。(撮影:田中聖太郎)
ちゃんみな「AREA OF DIAMOND FINAL」の様子。(撮影:田中聖太郎)

西洸人からのメッセージ

LEDビジョンには、ドームのバックステージに設けられた部屋のような空間で「Angel」を歌うちゃんみなの姿が映し出される。一瞬、その背後に黒髪の男性の後ろ姿が映り込んだ。ちゃんみなは幼少期から習っていたバレエの影響を感じさせる舞いとともに「Angel」をメインステージで歌い、「みんな愛してるよ!」と告白。続いて「おかえり!」という言葉から、「Let you go feat. HIROTO(INI)」へ。すると、ちゃんみなのデビュー前から約7年間バックダンサーを務め、現在はINIのメンバーとして活躍する西洸人が、アリーナエリア後方のステージに姿を現した。「あの時は何もなかった 6畳半朝まで話した 雨も地獄も乗り越えた君とは」と、出会った頃の記憶を思わせる情景を歌うちゃんみなを西は見つめる。この前に披露された「Angel」のMVでちゃんみなと西は恋人役を演じており、見事な伏線回収となった。

西が立つステージが動き出し、ちゃんみなが立つメインステージに近づいていく。西がラップをしながらちゃんみなのことを指差すと、ちゃんみなは優しい笑顔を浮かべた。その後のMCで自らを口下手と謙遜する西はちゃんみなに宛てた手紙をサプライズで読む。「何もないところから始まって、どんな時もそばにいたのは、ちゃんみなとちゃんみなファミリーの皆さんでした。いつの間にか、仲間になり、家族になりました。間違いなく愛というものを教えてくれたのはこの場所です。今では自分にも新しい夢と仲間ができて離れることになったけど、またこうしてみんなと一緒に東京ドームでちゃんみなの夢を叶える瞬間の一員にさせてくれてありがとう。仲間として受け入れてくれてありがとう。どんな時もあなたの味方です。またいつか会う日まで」と西が思いを伝えると、ちゃんみなは涙ぐみながら耳を傾けた。

さらに西が「1個お願いしていい?」と前置きし、かつてバックダンサーとして共に活動していたミカエウ(MiQael)やGENTA YAMAGUCHIと再び同じステージに立ちたいという願いを口にすると、その仲間たちがステージに集った。西はミカエウ、GENTA YAMAGUCHIと肩を並べてステージに座り、泣きながら「Never Grow Up」に聴き入る。ちゃんみなは「いつも愛を持って生きてきたし、みんなが生きていてくれたから、こうやってまた一緒にステージに立てたね」とほほえんだ。

ちゃんみな(撮影:田中聖太郎)
ちゃんみな(撮影:田中聖太郎)

自叙伝のような新曲「LEGEND」

ちゃんみなは「早くこのステージに立てたわけでもなければ、遅くステージに立てたわけでもなく、足を一歩一歩進めてここまで参りました。物心ついた頃から音楽を始めて。どうやってこの東京ドームまでたどり着けたのか。そして、どんな日々を送ってきたのかを書いてきたので、これを最後にみんなに伝えて、ファイナルを終わらせたいと思います」と言い、「あなたへ。いつかのあなたへ。そして、過去のあなたへ。過去の私へ。今の私へ。未来の私へ。『LEGEND』」と、ニューアルバムと同名の新曲を披露。アーティストになるという夢を抱き、必死に走ってきた半生を、自身の音楽遍歴と重ねるように、クラシック、ロック、そしてヒップホップへと音楽性を変化させながらエモーショナルに歌い上げる。自叙伝のような新曲を歌い終えたあと、彼女は「あなたは誰かの夢です。私の夢です。ちゃんみなでした」と伝えて本編を締めくくった。

ちゃんみな(撮影:田中聖太郎)
ちゃんみな(撮影:田中聖太郎)

アンコールで再び登場したちゃんみなは「SAD SONG」でシンガロングが響き渡ったあと、感極まった声で「本当に! 東京ドームに立ったんだ! 私は!! 2日間も! みんな! ずっと待っててくれてありがとう! 私、絶対に負けないから! 何があっても負けないから! みんなも輝きを保っててください!」と叫んだ。「また絶対に会おうね! 愛してます! 本当に愛してます!」と伝えたちゃんみなに、客席から「ありがとう!」という声が降り注ぐ。ちゃんみなは涙をふいて大きく両手を振り、東京ドーム公演に幕を下ろした。

なお、本公演の映像はU-NEXTにて7月26日までアーカイブ配信されている。

セットリスト

ちゃんみな「AREA OF DIAMOND FINAL」2026年7月12日 東京都 東京ドーム

01. KING
02. RED
03. NG
04. Sober
05. Fxxker
06. Princess
07. ^_^
08. note-book
09. 太陽
10. Good
11. ダリア
12. PAIN IS BEAUTY
13. I'm Not OK
14. 美人
15. NAME CARD
16. I'm a Pop
17. WORK HARD
18. 無重力 feat. BOBBY(iKON)
19. B級
20. ハレンチ
21. Angel
22. Let you go feat. HIROTO(INI)
23. Never Grow Up
24. 花火
25. LEGEND
<アンコール>
26. LADY
27. SAD SONG

提供元:音楽ナタリー