B'z「FYOP」ツアー、パッションで満たされついに完結
B'zのアリーナツアー「B'z LIVE-GYM 2026 -FYOP+-」が、追加公演「-FYOP naked-」を経て、昨日6月28日に神奈川・Kアリーナ横浜で閉幕した。この記事では5月30日に行われた神奈川・横浜アリーナ公演の模様をレポートする。
ついに“完成”した「FYOP」
2025年11月発表の23rdアルバム「FYOP」を携え、ドームツアー「B'z LIVE-GYM 2025 -FYOP-」を昨年開催したB'z。今回のアリーナツアーでは、シェーン・ガラース(Dr)、Yukihide“YT”Takiyama(G)、川村ケン(Key)、清(B)というサポートメンバーが引き続き参加した。一方でセットリストは大幅に刷新され、「FAITH?」「濁流BOY」「片翼の風景」「その先へ」などの楽曲を新たに披露。ドームツアーとアリーナツアーを通じて、「FYOP」収録曲がすべてライブで演奏されることとなった。
影アナがライブ時の注意事項を説明し終えるや否や、松本孝弘(G)の重厚なギターリフが鳴り響き、「FAITH?」でライブはスタート。続く「濁流BOY」では荒々しいグルーヴが会場を揺らし、冒頭から観客の熱量を一気に引き上げる。2曲を終えたところで稲葉浩志(Vo)はステージをぐるっと歩きながら後方席にも視線を送り、「B'zの『LIVE-GYM』にようこそ!」と高らかに宣言。満員の横浜アリーナから大きな歓声が上がった。
その後もB'zは序盤からアクセル全開。「ZERO」のイントロが鳴った瞬間に会場中からどよめきが起こり、「おでかけしましょ」では軽快なロックンロールサウンドに合わせて観客が体を揺らす。「love me, I love you」では華やかなホーンサウンドが場内を彩り、90年代を代表する名曲群が今なお色褪せない輝きを放った。そして「今夜月の見える丘に」では、稲葉の伸びやかな歌声が場内の隅々まで届き、ファンを楽曲の世界へと引き込んだ。
B'zと横アリの意外なつながり
余韻に包まれる会場に向かって稲葉は「『FYOP』、Follow Your Own Passionということで、皆さんパッション持ってきていただいてますよね? 我々のやつと遠慮なくぶつけ合いたいと思ってます。ひさしぶりの横浜アリーナ、最高のエネルギーを生み出しましょう!」と呼びかける。その言葉を体現するように、ライブは再び熱を帯びていく。「ペインキラー」では重厚なサウンドが場内を包み込み、「片翼の風景」では叙情的なメロディが観客の感情を揺さぶる。さらに「鞭」では攻撃的なギターサウンドと狂騒的なアンサンブルが炸裂し、会場のボルテージは一段と高まった。
ここでステージのセッティングが変更され、稲葉はブルースハープを手に「今では…今なら…今も…」を披露。哀愁漂うパフォーマンスでファンを魅了する。演奏後、稲葉が「オンギター、Mr. Tak Matsumoto」と松本を呼び込むと、松本はギターアンプの陰からひょっこり顔をのぞかせて登場。客席から笑いと歓声が起こる中、爽快感あふれるインストゥルメンタルナンバー「#1090 ~Million Dreams~」を奏でた。その余韻のまま披露されたのは、希望に満ちたポップナンバー「イルミネーション」。観客は心地よいメロディに身を委ねながら、B'zが描く鮮やかなサウンドスケープを堪能した。
続くMCで松本は、ひさしぶりの横浜アリーナ公演ということもあり「駐車場から楽屋に入る間に、今までここで演奏した人たちの名前がずっと書いてあるんだよ。(横アリが)できたときからかな? 最近ちょっとグレードアップして写真になってて」と語る。稲葉が「ギターも数本飾ってあるよ」と補足すると、松本は「俺もギターを飾ってもらっちゃってるんだよ。そこちょっと自慢したかっただけ(笑)」と照れ笑い。客席から大きな拍手が送られた。さらに稲葉は、ツアー期間中に新曲をレコーディングしていたことを明かす。場内がどよめく中、B'zは日本テレビ系「FIFAワールドカップ2026」のテーマソング「完全無欠」をいち早く披露。最新モードのB'zを感じさせる新たな楽曲に、観客は食い入るように耳を傾けた。
パッションで満たされた会場
清のスラップベースを合図に「FMP」へとなだれ込むと、観客は拳を突き上げながらステージへパッションをぶつける。稲葉が「皆さん、まだパッション残ってますか?」と煽って始まった「有頂天」では、演奏前にDeep Purple「Smoke On the Water」のフレーズが飛び出し、客席を沸かせるひと幕も。ライブはいよいよクライマックスへと突入し、「Heaven Knows」では銀テープが華やかに舞い、「Liar! Liar!」では稲葉のシャウトに合わせて炎の特効が噴き上がる。最後に届けられたのは「ultra soul」。稲葉の「ウルトラソウル!」というシャウトに観客が「ハイ!」で応え、本編は熱狂のうちに幕を下ろした。
アンコールでは松本と稲葉の2人だけがステージに登場し、「その先へ」を静かに演奏し始める。2番からバンドメンバーが加わり、楽曲は壮大なスケールへと発展した。MCで稲葉は「皆さんが我々にぶつけてくれたパッションを全身で浴びて、生まれ変わったようです」と充実した表情を見せる。続いて披露されたラストナンバー「ミエナイチカラ ~INVISIBLE ONE~」では、肩を寄せ合いながら歌い奏でる松本と稲葉の姿に、観客は惜しみない拍手を送る。横浜アリーナがパッションで満たされる中、ライブは大団円を迎えた。
セットリスト
「B'z LIVE-GYM 2026 -FYOP+-」2026年5月30日 横浜アリーナ
01. FAITH?
02. 濁流BOY
03. ZERO
04. おでかけしましょ
05. love me, I love you
06. 今夜月の見える丘に
07. ペインキラー
08. 片翼の風景
09. 鞭
10. 今では…今なら…今も…
11. #1090 ~Million Dreams~
12. イルミネーション
13. 完全無欠
14. FMP
15. 有頂天
16. Heaven Knows
17. Liar! Liar!
18. ultra soul
<アンコール>
19. その先へ
20. ミエナイチカラ ~INVISIBLE ONE~
©VERMILLION ©Dynamic Planning・TOEI ANIMATION
提供元:音楽ナタリー