韓国発の3ピースバンド・WinningShot|「MUSIC AWARDS JAPAN WEEK SPECIAL LIVE-Shibuya Sound Scramble 2026-」出演アーティストインタビュー
国内最大規模の国際音楽賞「MUSIC AWARDS JAPAN 2026」の関連イベントとして、6月11日に「MUSIC AWARDS JAPAN WEEK SPECIAL LIVE-Shibuya Sound Scramble 2026-」が開催された。「MUSIC AWARDS JAPAN」が掲げる「世界とつながり、音楽の未来を灯す。」というコンセプトにもとづき、東京・渋谷duo MUSIC EXCHANGE、Spotify O-WEST、Spotify O-nestの3会場にグローバルに活躍するアジアのアーティストが集結。世代やジャンルを超えて熱演を繰り広げた。
この記事ではSpotify O-WESTで開催された「TOKYO CALLING Stage」の出演アーティストより、韓国を拠点に活動する3ピースバンド・WinningShotにインタビュー。ライブ前にドラマーのKIMに話を聞いた。

──国際音楽賞としての「MUSIC AWARDS JAPAN」をどのように捉えていますか?
韓国にも国際的な音楽アワードはありますが、韓国の場合はイベント会場そのものにステージが設置されていて、そこでアーティストがライブを行うことが多いんです。一方で、日本はそうした会場とは別にしっかりとしたステージが用意されていて、その点が韓国とは違うなと思いました。また、日本のイベントは韓国に比べてより公式的でフォーマルな印象がありますね。
──ご自身の音楽的ルーツや影響を受けたアーティストについて教えてください。
最初に大きな影響を受けたのは、アメリカのLagwagonです。初めてバンドを始めた頃は、日本のHOTSQUALLやFOUR GET ME A NOTSのようなバンドからも影響を受けました。特に、女性ボーカルと男性ボーカルが一緒にいるバンドのスタイルに憧れていて、そういうイメージで自分たちの音楽を作っていました。それ以外にも、日本のメロコアバンドからたくさんの影響を受けています。アメリカのパンクバンドと日本のパンクバンド、その両方の要素を混ぜ合わせたものが自分たちの音楽のルーツですね。
──韓国の音楽文化の中で、もっと評価されるべきだと思う点は何ですか?
今はK-POPが世界的に人気ですよね。個人的にはガールズグループもよく聴くのですが、韓国のアーティストたちはグループごとに明確なコンセプトを持っていて、その世界観をしっかり表現しているところが素晴らしいと思います。例えば、「このグループはエレクトロニックなサウンドが特徴」といったように、それぞれの個性やコンセプトがはっきりしていて、それを徹底しているところは韓国音楽の強みだと思います。
──海外で活動する中で印象的だった経験はありますか?
僕たちは主にマレーシアと日本でライブをしてきました。特に日本で印象的だったのはライブハウス文化です。地域ごとに誇れるライブハウスがあり、そのコミュニティの中で先輩バンドと後輩バンドのつながりがしっかり存在しています。また、先輩バンドが後輩バンドをサポートする文化も根付いていて、そういう部分は韓国にはあまりないので、とても羨ましいなと思っています。ライブハウスの数も多いですし、本当に魅力的な文化だと思います。
──日本と韓国のオーディエンスの違いについて感じることはありますか?
個人的に日本人には、礼儀正しくて静かというイメージがありました。でも実際にライブハウスで演奏してみると、その印象はまったく逆でした。特に激しい音楽のライブでは、日本のお客さんのほうが韓国のお客さんよりもリアクションが大きくて、とても情熱的なんです。行動力もありますし、ライブへの熱量も高い。そのギャップには本当に驚きましたね。
──今後コラボレーションしてみたいアーティストはいますか?
去年、FOUR GET ME A NOTSと一緒にスプリットEP(「Blending Horizons」)をリリースしました。それは自分たちにとってとても大きな意味のある機会でした。もし夢のような話をしていいのであれば、テイラー・スウィフトですね(笑)。
──尊敬しているアーティストはいますか?
その時々によりますが、Kwon Ki-hwan(Vo, G)はThe Beatlesがけっこう好きで、クラシックな昔のアーティストをよく聴きます。Yeowon(Vo, B)は逆にイギリス系のバンドで、Oasisとかをよく聴いています。私はあまり洋楽のアーティストではなくて、日本のアーティストが好きですね。Ivy to Fraudulent Gameなどが好きです。あと、aikoとか尾崎豊も好きです。

──アジアの音楽文化は今後どのように発展してほしいですか?
アジアにはどんな音楽があったらいいのか、という話だと思います。今はもう、限界というものはあまりないと思うんですけど、これまでは基本的にアメリカ系やイギリス系の音楽が中心だったじゃないですか。だから、これからはアジアにもアジア独自の流れがあってもいいんじゃないかと思います。
──もしほかの国でツアーをするとしたら、行ってみたい国はありますか?
今はイギリスとかに行ってみたいですね。
──日本のオーディエンスに伝えたいことはありますか?
やっぱり韓国の音楽にもう少し興味を持って、いろいろ探してみてほしいですね。韓国には本当に多様なジャンルがあって、いろんなスタイルの音楽をやっているアーティストがたくさんいます。K-POP以外にも、バンドやシンガーソングライターなど素晴らしいアーティストがたくさんいるので、ぜひ少しでも関心を持って聴いてみてほしいです。K-POPももちろん素晴らしいですが、それ以外の韓国音楽にも触れて、いろんな音楽を体験してもらえたらうれしいです。
──今日のライブ、これからお客さんの前でパフォーマンスされますが、それに向けての意気込みや気持ちを教えてください。
今回のライブも全力でがんばりたいと思います。僕たちは韓国のグループですが、例えばRIKIは台湾出身ですし、アジアにはさまざまな国があります。今回の「MUSICAWARDS JAPAN」にもアジア各国から多くのアーティストが集まっていますが、国の違いを意識するのではなく、「アジアの音楽」、そして「同じ音楽」として楽しんでいただけたらうれしいです。実際に台湾やインドネシア、マレーシアなどにもファンがいますし、国境を越えて音楽でつながれることは本当に素晴らしいことだと思っています。そうした大きなつながりや一体感を、今日のステージを通して感じてもらえたらうれしいです。