くるりが4カ月連続配信シングルリリース、秋からは15公演ライブツアー
くるりが9月より4カ月連続で配信シングルをリリースし、11月から2026年1月までライブツアー「くるりツアー25/26 ~夢のさいはて~」を開催することを発表した。

4カ月連続シングルの第1弾「ワンダリング」は9月12日にNOISE McCARTNEYよりリリース。約1年ぶりの新曲となるこの曲は、力強いロックサウンドに乗せた軽快なハーモニーで幕を開ける。ヴァースのラップ調ボーカルのバックにはバイオリニストの山田周によるアイリッシュなフレーズが。ドラマーはGRACEが務めている。
新曲リリースに際しての岸田繁(Vo, G)からのコメントも発表された。この中で岸田は「来る新作アルバムに向けて、久々にまとまった曲数の作品を鋭意製作中です。今までのどの作品にも似ていない新しいくるりの作品群を、皆さまにお届けできるよう頑張ります」と、ニューアルバムのリリースも予告している。
連続リリースと同時期に行われるツアー「夢のさいはて」は、11月15日の神奈川・KT Zepp Yokohamaで幕開け。1月30日と31日の東京・Zepp Haneda(TOKYO)まで、全15公演が行われる。くるりのオフィシャルサポーターズクラブ「純情息子」では年会費コース会員向けのチケット最速先行予約を受付中。
なお本日8月15日からは、6月にくるりが出演した「NANO-MUGEN FES. 2025」のライブ映像のショート動画が公式SNSにて毎週公開される。
岸田繁 コメント
くるり新曲「ワンダリング」に寄せて
奥田民生の「さすらい」を聴いたのは何年前だったろう。記憶というものは風化せずに、強く心に突き刺さったままその形や意味を変えていくことがある。
いつまで経っても怠け者の私は、さすらわぬまま、時が流れ去っていくことをじんわりと感じていた。
トラディッショナルにジェイムス・テイラーが詞をつけた「ワンダリング」という曲に出会った私は、心の中に柔らかい共感をおぼえた。そして慈悲に近い想いが湯水のようにこんこんと溢れ出した。
頑固で弱虫な、そして変化を恐れる自分自身の言葉を絞り出し、音楽をイメージにしたためることに成功した(ように思う)。
ここから先は私の物語でもあり、あなたの物語でもある。私に衝撃を与えたのは、先述した音楽家たちだけではない。心に突き刺さって抜けなくなった杭を、まるで親知らずを抜くようにググッと抜いた。その傷はなだらかに、そしてフラットになってゆく。ただ、親知らずという歯は、確かにそこにあったのだ。
変化を恐れずに旅を続けるということは、清水の舞台から飛び降りるような大袈裟なものではない。放浪とは、今までだらだらと生きてきたその結果だ。ただそれは決して怠け者の所作というわけではない。
私は私だ。どこかの誰かに権利を侵されるものでもない。杓子定規のようなものを使おうものなら、だだっ広い世界のことはおろか、自分自身のことは測れない。
そして、放浪とは孤独なものだ。孤独とは特別なものだ。誰かへの慈愛と、それが時空を超えて誰かに届くための祈りを生み出すための時間のことだ。
くるりを応援してくださっている皆さまへ。
お待たせしました。新曲「ワンダリング」を皮切りに、4ヶ月連続での新作リリースのお知らせです。
来る新作アルバムに向けて、久々にまとまった曲数の作品を鋭意製作中です。
今までのどの作品にも似ていない新しいくるりの作品群を、皆さまにお届けできるよう頑張ります。
くるりツアー25/26 ~夢のさいはて~
2025年11月15日(土)神奈川県 KT Zepp Yokohama
2025年11月23日(日)和歌山県 SHELTER
2025年11月24日(月・祝)兵庫県 Harbor Studio
2025年11月29日(土)香川県 高松Festhalle
2025年11月30日(日)広島県 広島CLUB QUATTRO
2025年12月10日(水)長野県 NAGANO CLUB JUNK BOX
2025年12月12日(金)新潟県 NIIGATA LOTS
2025年12月16日(火)秋田県 Club SWINDLE
2025年12月18日(木)宮城県 Rensa
2026年1月11日(日)福岡県 Zepp Fukuoka
2026年1月18日(日)北海道 Zepp Sapporo
2026年1月25日(日)大阪府 Zepp Osaka Bayside
2026年1月27日(火)愛知県 Zepp Nagoya
2026年1月30日(金)東京都 Zepp Haneda(TOKYO)
2026年1月31日(土)東京都 Zepp Haneda(TOKYO)
提供元:音楽ナタリー